スタッフブログ

KU-MATSU 第8節

 Ⅰリーグ(KU-MATSU)第8節、vs青山学院大学U-20との試合は先制するも逆転され1-2の敗戦となった。これで前節に続き2連敗を喫してしまった。これで次のステージ進出に向けていよいよ後がなくなったと言える。まさに崖っぷち・・・。本当のチカラが試されるのはここからだ。

 

 相手は1年生中心のフレッシュなチーム。ユース出身で技術の高い選手が多く、ボールポゼッションに傾倒していた。しかもただボールを回すだけではなく中盤からどんどん選手が飛び出してくる。1年生らしい運動量を生かしたアグレッシブなチームだった。力のあるチームだとは思ったが、勝つ要素は大いにあった。

 

 ボールをつないで丁寧にビルドアップするチームに対しては守備力がモノをいう。相手DFラインからでもロングキックではなくショートパスを選択するため、高い位置(相手の低い位置)でボールを奪うチャンスがある。そしてそれはすなわち得点に直結する。先制点はまさにそのカタチだった。

 

 相手ボランチがDFからのパスを受けに来る。そこをすかさずFWがプレッシャーをかけ、そのままボールをかっさらいドリブル。攻守の切り替えも早く、数的優位の状況を作り出す。そしてフリーの選手にラストパスを送るとあとはゴールに流し込むだけだった。

 

 ここまでは完全に狙い通り。神大らしさのある得点もあり、試合を有利に展開できる状況だった。

 

 しかし、ひとつの迷いが試合の流れを左右した。

 

 それは選手ではなくベンチにおける自分自身の迷いだった。

 この試合、システム的には4-4-2で中盤はダブルボランチの形でスタートしたが、立ち上がりからセカンドボールが拾えず苦しんだ。ベンチから見ていて中盤のバランス、ポジショニングが原因のように感じ、修正するように指示した。その時にひとつの迷いが生じた・・・。

 

 具体的にポジショニングを指示しバランスをとらせるのは簡単だ。でも、選手に判断させたほうがいいんじゃないか?

 

 どちらが正しいかはわからない。指導者の指示に従うだけでは良くないという意見や、チームを外から見て的確に修正するのが指導者だという意見もあるだろう。

 でも今回は『中盤のバランスを考えろ、形をいじっても構わないから修正するように。』とだけ指示し、自分たちで考え修正する機会を与えてみた。

 

 結果論になるが、前半の内に同点に追いつかれハーフタイムを迎えた。

 ただ、同点に追いつかれたこと自体は悲観することではない。彼らなりに修正はしただろうし、その点では必ず成長につながるはずだから。

 

 それよりも、自分自身振り返ってみて反省すべき点がある。それが残念でならない。

 

 それは一旦選手の判断に委ね修正させようとしたにもかかわらず、同点に追いつかれたことでハーフタイムにポジションの修正を指示し後半に臨んだこと。

 一度決めたことを貫けなかった自分がいた。それは指導者としての甘さや未熟な部分であったとは思うが、試合が終わり振り返ってみた今、自分自身に情けなさを感じずにはいられない。具体的に指示を与えたのならチームを勝利に導かなければならなかった。結果的に後半にも失点し1-2で敗れているのだから・・・。

 

 敗戦について選手に責任はない。自分自身の迷いが生んだ結果だと思う。悔しい。

 だからこそ、リベンジを果たす機会を。そのチャンスをみんなで掴みたい。チーム全員で取り組み、成長し、結果を残したい。

 

 個人的にも、今シーズンのⅠリーグはこのままじゃ終われない。

まっちゃん