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4年生の『想い』~笑顔溢れる神大の輪~ Vol.10 粟野 龍哉

こんにちは!

4年生によるBLOGリレー『4年生の想い~笑顔溢れる神大の輪』をお届けします★

本日担当するのはこの男!

■ 学連 粟野 龍哉(遊学館高校)

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対人スキルがとても高く、どんな人とでもすぐに仲良くなれる粟野。
先輩後輩同期からとても愛され、"神大サッカー部の最強の裏方"と言えるでしょう。
彼の想いをぜひご覧ください(^^ゞ

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こんにちは。

今回部員ブログを担当させていただきます、神奈川大学体育会サッカー部4年の粟野龍哉です。

まず初めに、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、医療従事者をはじめとする私たちの生活を支えてくださっている方々、そしてこのような状況の中リーグ戦開催にあたり会場提供を行ってくださっている流通経済大学をはじめとする各大学の関係者の皆様、スタジアム関係者の方々に深く御礼申し上げます。

「表裏一体」

「表裏一体」とは、二つのものの関係が、表と裏のように密接で切り離せないことを言います。

サッカーでいう表とは「選手」の事を指し、誰もがプロサッカー選手になることを夢見て第一線で活躍するために日々努力を重ねています。

それに対し、裏とは「運営者」「マネージャー」の事を指します。「運営者」は試合の日程を組みスタジアムを確保し当日の試合を運営することを主として活動する人たちです。

「マネージャー」は常にチームに付き添い、練習や試合で使用する物品の準備や管理を行い大会やリーグ戦などの手続きなどの事務処理も行います。

小さい頃からサッカーに携わり続けてきて私は大学サッカーを通してサッカーは表裏一体となっており、その関係性が重要なんだと感じました。

私は大学の入学と同時にサッカー部に入部することになりました。私に与えられた役割は選手兼学連という二つの役割でした。学連とは大学サッカー主要大会を運営する関東大学サッカー連盟のことであり、先ほど述べた「運営者」の事を言います。私はこの時点で表と裏の両方を同時に行っていくことになりました。

サッカーを始めた頃から「選手」としての活動しか行ってこなかった私にとって「学連」での生活は苦難そのものであり初めてのことばかりでした。

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試合前日は次の日の試合準備のために終電で帰ることは当たり前で、試合当日は9時から17時までリーグ戦の運営を行いその後は事務所に帰り事務処理をして夜中に家に帰るという日課は時間の経過とともに普通の生活となっていきました。

学連の活動は週に三日ほどでそれ以外は「選手」としての活動を行い、サッカー漬けの充実した日々を過ごしていました。

しかし、大学2年生の途中に自分自身に違和感を覚えるようになりました。

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それは、選手としての活動にやりがいを感じることがなくなったのです。

「何のために選手をやっているのか。」

2年生に上がり徐々に部活動に慣れ始めた頃でも、学連との兼ね合いの中で練習や試合に行けない日々が続き後輩が試合に出ている中でメンバー外の選手として試合のサポートをしている自分が情けなく、何故こんなにもきつい思いをしてまでサッカーを続けているのだろうと考えるようになりました。

高校時代までの自分は噓だったかのように、新たな目標を見つけることもできず腐りかけていきました。

そして、自分を立て直すことができず「学連が忙しい」という理由をつけて3年生に上がるタイミングで選手をやめることになり、初めてサッカーから目を背け、サッカーから逃げ、自分自身と向き合うことを恐れて自分自身からも逃げるようになっていきました。

その頃からか、学連としての日々を送り続けていく中で自分は本当に神奈川大学サッカー部の一員として貢献できているのか、必要とされているのか。そう考えるようになりました。

やりきれない思いを持つ中で、いっそのこと学連もやめてサッカー部から姿を消したいと感じるようになることも少なくありませんでした。そんな日々の中でも自分の励みとなり、ここまで部活動を続けてこられたのには理由があります。

それはサッカー部のみんなから言われる「いつもありがとう」の言葉です。

大きな目標に向かって努力し、どんな壁にぶつかっても逃げずに突き進んでいく「チームメイト」たちが、こんなにも中途半端な自分に対して、救いの言葉を投げかけてくれことに私は何度も助けられました。そして、学連として自分がチームを支えているのではなく、自分がチームに支えられていることに気づかされました。

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サッカーだけに関わらず多くの場面で、表で仕事をする人がいれば必ずそれを支える裏側の人たちがいます。表の人たちは「裏の人たちが支えてくれるから頑張れる」とよく言われてますが、私たち裏で働く人たちは表舞台で一生懸命に働いてる人たちの姿や頑張っている姿を見るたびに、「また頑張ろう!」と勇気をもらうことができています。

それは私自身も例外ではありません。関東リーグのピッチ上でひたむきに走り続けるチームメイトの姿や、点を決めて喜ぶチームメイトの姿を見ることで運営する私の頑張る原動力となっています。

時には試合に負けて悔しそうな表情を浮かべるチームメイトの姿を見て、自分自身も悔しくなり、次は一緒に喜べるようにまた頑張ろうと思えます。

だからこそ、サッカーは本当に素晴らしいスポーツであり「表裏一体」、表の人間も裏の人間も全力で頑張らないといけないんだと実感しました。

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様々な場面で私はいつもチームメイトから「ありがとう」と言われる立場ですが、

今回は私からチームメイトに向けて「ありがとう」と言わせてください。

みんながいたから今の自分があり、楽しく充実した日々を送れるようになり、改めてサッカーが好きなんだと感じることができるようになりました。

神奈川大学体育会サッカー部に入ることができて、このメンバーに出会うことができて本当に良かった。

残り少ない大学サッカー生活ですが、最高な仲間たちと悔いのない日々を過ごしていきます。

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Blogリレー次回の担当は三澤 舞桜(麻布大学附属高校)です!

次回は11月30日(月)に掲載いたします!

お楽しみに...‼