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B級ライセンス(エピローグ編)

 エンジョイ編から始まったB級ライセンスの報告も6回目でいよいよ最後。前回の様子はこちら・・・

 バルサvsマンUの第2戦も0‐0で残り時間もわずかとなった。是が非でも1点が欲しいバルサは前線のポジションを修正して最後の攻めに出る!

 ・・・結果的にこの采配はズバリ的中した。試合時間も残り3分を切った試合終了間際、劇的なゴールが生まれた。ポジションチェンジをきっかけに攻撃が噛み合ってきていたバルサ。それが最後に花開いた。マンUゴール前になだれ込むと流れるようなパスワークからラストパスに反応したのは・・・ボランチの位置からペナルティエリア内まで走り込んだ選手だった。駆け上がってきた勢いそのままにスライディングシュート!マンUのDFも懸命に足を伸ばすがわずかに届かない!GKも反応するがシュートは見事なコースを突き、ゴールネットに突き刺さった。

 その瞬間、歓喜に沸き、シュートを決めた選手に折り重なって喜びを表現するバルサイレブン。一方のマンUイレブンはガックリとその場に倒れ込む。まさに天国と地獄。副審という立場上、あからさまに喜びを表現できなかったのが残念だが、心の中ではめちゃくちゃ嬉しかった。今にも飛び出して行って歓喜の輪に加わりたいというのが本音だった。しかし、それをグッとこらえ自らの役目を全うするべく気持ちを切り替えるのに苦労した(涙)

 その後はまだ諦めないマンUとなにがなんでも逃げ切ろうとするバルサ、という構図で試合が展開されたが、いかんせん残された時間が少なかった。程なくしてバルサの勝利を告げるホイッスルが鳴り響いた。2戦合計3-3。しかしアウェーゴールの差で、見事我々バルサが勝利を収めたのだ!

 思えば厳しい戦いだった。様々なドラマがそこにはあった。好プレー、珍プレーの数々・・・。その全てが今では良い思い出。試合終了後の挨拶が終わるとお互いに健闘をたたえ合い、握手と抱擁。この瞬間が一番好きだ。バルサの選手もマンUの選手も、審判団も。お互いがお互いをリスペクトし、最高の笑顔を見せるこの瞬間はなにものにも代えられない。みんな、本当にナイスゲーム!!

 最後に。最後に、プレーしていてスゴイなと感じたシーンがあったので紹介しておこうと思う。

 第2戦もキャプテンの大役を任されたにもかかわらず、特に見せ場も作ることもできなかったが、唯一チャンスを作りかけたシーンがあった。それは自チームのDFがボールを回している時、下がってもらうフリをして相手を引き付けた瞬間、一気に相手の背後を取るべくダッシュ!もちろんこの動きを見ていてくれるだろうという確信もあった。そしてパスも出してくれると思っていた。なぜなら助っ人である現役Jリーガー(元日本代表)だったから。

 すると思い描いていた通りのパスが出てきたのだ。案の定、一発で裏を取れていたので一気にGKと1対1・・・!と思いきや、ファーストタッチを理想のところに止められず相手DFのカバーに合いシュートまで行けなかった。最後はミスでチャンスをモノにすることはできなかったのだが、このシーンは鳥肌が立った。こういうパスの出し手と受け手の意図がピッタリ合った時の快感、久々に味わった気がする。プレーヤーを離れて久しいが、もう一度プレーヤーとしての情熱に火がついたかもしれない・・・。

 ここまで、B級指導者養成講習会のことを長々と書き綴ってきたが以上で終了。こんなに長くなってしまったのも書き残しておきたいことがこれだけたくさんあったから。こんなに最高の経験をさせてくれたB級第11コースの仲間に感謝!みんな本当にありがとう!!

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 次回、重大発表をさせてもらいます。しばしお待ちください。

まっちゃん