スタッフブログ

原点

 今日の練習試合後、対戦相手が練習したいというのでグラウンドを半面使ってもらった。みんな90分戦った後なのに喜々としてボールを蹴っている。やはり人工芝のグラウンドは気持ちいいようだ。まるでひと昔前(といっても5~6年前か)の自分たちのようだった。

 普段は土のグラウンドで練習。練習試合もほぼ土のグラウンド。ボールはイレギュラーするしスライディングしたら擦り傷必至。

 でも公式戦で稀に天然芝のグラウンドや人工芝のグラウンドが使えると、それはもう楽しかった。嬉しかった。みんな我先に、とピッチへ飛び出しボールを蹴っていた。スーッと綺麗な軌道で転がるボール。自分が上手くなったかのような錯覚。そして必要以上のスライディング・・・。その時は完全にただのサッカー少年だったはず。

 そして今年、とうとう中山キャンパスのグラウンドが人工芝になった。その時のみんなの反応や行動はまさにサッカー少年。全体練習が終わっても誰一人帰ろうとせず、ボールを蹴ったり何もしないでただ人工芝の感触を確かめている光景が印象的だった。

 今日の対戦相手を見ていてそんなことを思い出した。と同時に、ハッとした。

 あれ?オレたち、もう純粋な部分を忘れてないか?人工芝になった時ほどの喜びをここ最近感じてるか?

 人工芝のグラウンドになり、練習前にコートを作ったり(ライン引き)練習後にグラウンド整備(トンボがけ)をしなくてもよくなった。そのことによるメリットは大いにある。でも、この環境が当たり前になったら成長は止まる。あの時の感動、喜びを思い出せ。土のグラウンド時代を知っている者はなおさら。人工芝のグラウンドで毎日サッカーができる喜びを忘れちゃダメだ。

 もう一度原点に。

人工芝のグラウンド

まっちゃん